この世の本質とは

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この世の本質とは

 宇宙の万物は回転します。万有引力とともに万有自転するのです。月も回れば地球も回る。地球が太陽の周りを回りながらも太陽に落ちてしまわないのは地球自身が回転しているからなのです。それ故にこそ月もまた地球に落ちては来ません。回転具合が悪くなった物は他の天体に取り込まれてしまいます。地球に落下してくる隕石がそれです。

 人間も然り、です。
 地球の引力から解放された状態に成れたなら必ず回転します。その証拠に、幼少年者の回転感覚が挙げられます。小さい子どもに問い掛けみますと、大方の子が夢見または覚醒時に数秒間ながら、自身の回る感覚がしばしば現れることを告げてきます。稀にではありますが、当然に大人でもそんな状況に落ち入ったことがあると主張する人(私も)がいます。
 更に付け加えましょう。回転イスに座って胡坐をかいてみてください。目を閉じて数十秒程も心を静めていると、我が身の回転する感覚が得られるようになります。もちろん実際には回転してはいませんので目を開ければ直ぐに消えます。がしかし、一度感じ得られたなら幾度試みても必ず右に左に身が回っている感じがしてきます。何度でもそうなるのなら、それが錯覚ではないことを証明していることになりましょう。

 さて、その回転ですが、人間はすべからく、その存在期間中、一貫して真円を目指しているのです。我々人間は、その一生を通して真円運動を目指しているのです。自己の存在をより確かなものにするために、です。教養を求め、悟りを欲するのはそのためなのです。人間社会の質的向上はこれにより図られます。個々人の成長の総和が人類の意図の完遂に直結するものなのです。
 真円を希求する運動は勿論、物だけに限定されるものではありません。目に見える形にはならない人間社会の様々な現象も回転運動をしています。例えば、業績のよい企業と淀みが感じられそうな会社とを見比べてみると回転の意味がよく分かりましょう。
 人も会社も一人っきり一つっきりでは成り立ち得ません。引力が働いています。そしてまたその兼ね合いで回転運動も息づいているのです。

 回転具合が悪くなったら日常生活に支障を来たすようになります。病がそれです。病気とは、自己の存在価値が曖昧なものになってしまった状況を示すのです。既述しましたように実業社会においても同様のことが言えましょう。つまり、企業にとっては赤字の状態が病んでる姿なのですから、回転具合がよくありません。回転軸がぶれているのです、軸足が定まらなくなっているのです。
 個人につき、集団につき、更にまた、社会についてもです。見聞きする森羅万象、有象無象のすべての物事が、「引力」と『回転』との兼ね合いをその根源としております。この二面から解き明かそうと試みたならこの世の大方の出来事の原因と解決法が容易に見えてまいりますでしょう。

   以上に述べましたことを念頭にして日々を生きていくなら、例えば、胸を痛める問題が生じたとしても程もなく必ずもつれた糸のほぐし方が見えてくるはずです。
 人間に生じた問題なら、人間に解決方法が備わっているのです。解決方法がない事柄はそもそも問題足りえません。例えば、動物に人間が抱える問題が生じることはありません、解決力がそもそも与えられていないからです。

 『あなたの身に発生した問題は、既にしてあなた自身に解決できる力が備わっているのです』

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