原口式潜在能力開発術

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原口式潜在能力開発術

 人は全てその持った能力を共有しています。Aさんにできることは、当然のことBさんにもできます。必然的にそうなっています。
 従って、「できない」のではなく「しない」のです。否、「できない事」と思い込んでいるのです。否々、思い込むよう習慣付けられているのです。能力を出すには激しく厳しい努力が不可欠なんだ、と人間社会から思い込まされているです。だから人は、自分にはムリだ、とハナっから背を向けるのです。
 記録の低いマラソンの選手が言います。私の足は長くない、筋肉が太くない、親戚筋は皆遅いから遺伝的にも遅いのだ、安全に走れる場所がない、暑い土地柄で練習辛い、など等。設定した目標に向けての努力が辛いのだから、否定的な言動も仕方のないことなのです。
 しかし人間誰しも向上心を持ってます。向上欲は食欲同様の基本的欲求なのですから、誰でもが持っているのです。そんな人間生活の基本欲が気楽に持ち続けられない訳がない、はずなのです。

 これならできそうな気分になる、と感じられる例を出してみましょう。
 富士山の山小屋には、幾人もの高齢者登山の例を掲げ、表示している所があります。どうやら小屋小屋のハシゴをしながら登ったようなのです。息が揚がらぬように、じっくりと地道に歩を進め行ったのでしょうね。それならば、確実に登り切ることができたことが肯けられます。
 そこで思うのです。そうであるならば同じ要領でエベレスト山にも登れるはずだ、とですね。

 更なる例を挙げましょう。東京の日本橋から東海道五十三次を歩く計画を立てる場合です。
 最初の宿場町の新宿に一日で歩き切るのが無理と思われる人でも三日間でなら可能と考えるでしょう。そうすると、終点の京都までには一ヶ月では絶対ムリ<だが半年の期間を与えられればできるはずだと、その人は言い出すことでしょう。こうなると世界一周とて容易に可能だ、とも思い始めてくるものです。期間を十分に取れると知ればですが。
 このような会話になったところで、先のマラソン選手も言いつのるに違いありません。地道に力を養える三年位の期間があったならば、必ずや私も記録の大幅更新を約束できる、と。

 話の展開を「ウサギと亀」の寓話に向けてみよう。ここでは、亀は必ず勝つものと確信していて賭けています。ウサギのように「飛んだり跳ねたり」せず、しっかりと地に足を着ければ歩が進み、やがては確実に目的地に到着するはずだし、更には邪念や雑念を弄する者の「結果成らず」に終わることをも見抜いていたのです。「倦まず絶まず」を意図しなくとも地に足を着けた歩みならば、自然に道行きが続いて望みも実現化するものだ、と言っているのです。それを阻むものは無用な邪念や雑念なのだ、ともですね。
 我々の誰もがアインシュタインと同じの、推考する頭を持っています。トルストイと同じの、思考する心を持っています。ベーブル-スと同じに、打っては走る手足を持っているのです。それぞれの道で必要な道具は遜色なく揃えているのだから、肩を並べることは可能なのです、十分に。
 「成長・向上」の王道である「ゆっくりと、着実に」歩を進めれば必ず続くし伸びるし、またそれが分かって嬉しいし、楽しくもあって更なる道行きが連なり重なりで、いつしか知らず気付かずの中に、かつては予想だにしなかった永遠(とわ)の高みへと至り住み着くこととなるのです。

 これまでになれば、天や神仏から副賞としてあり難いご褒美が下されます。
 脳機能の出力が一般的なレベルで甘んじていた時分にはついぞ知り得なかった現象、事象が見られるようになります。不思議な事がしばしば起こるようになるのです。超常的な事柄を見たり感じたりできるようになるのです。更に不思議なことに、それらの悉くが一度見知ったならば二度目からはなんら不思議思えなくなるのが、これまた不思議なのです。それ等一つひとつが現われて当然の事象に思えてくるのですよ。摩訶不思議です。
 人間の持つ能力の奥深さを垣間見た、知った、そんな思いが心をよぎるようになるのです。
 余談が長くなってしまいました。結論を急ぎましょう。
  息が切れたら直ぐ休むのがよいのです。息が上がれば意気沈みます。「1+1=2」をやったなら次は「1+2=3」をやることです。一歩一歩を着実に進めば確実に力が付きます。さすれば歩みが質実的に進むし続きます。飛躍は望まなくてもよいのです。
跳躍、飛躍は私たちの歩調に合わせて神仏が与えてくれるのですから。

 要は、「ガンバルナ」です。頑張るから息切れが辛いのです。息切れが苦しいから意気が消沈するのです。嫌気が出るから中途で挫折してしまうのです。

 更に書き添えましょう。『自分にはできそうにない、不可能だ』と言う思いが、人間にとって最も無用な邪念だったのです。

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