人は何故に病気になるか

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人は何故に病気になるか

 病とは、自身の回転状態が悪くなった時に生じてくるものであります。

 病気を『クルマ酔い』に例えたなら、よく理解できましょう。
 クルマの運転者は自分の意志に沿って行動しているので気分が悪くなることはまずありません。次いで助手席にいる者が、我が身の行き先を始終、確認しているので酔い難いものです。不味いのは、後部座席にあって読書をするなどして行き先を見ていない場合です。これは確実に酔います。

 この事、人間社会に置き換えると次のようになります。
 我が意志を斟酌されることなく他人に自由にされた場合、心情において深い不都合を生じさせるものです。この期間が長くなれば日々の生活に支障をもたらすまでに高じることとなります。自己の回転力が弱まるからです。つまりは、「病持ち」となってしまうのです。

 病持ちには二系統があります。
 軸芯の位置を始終移動させることで倒れ(それは存在意義が消えたことを意味する)を防ごうとする場合と、そうはできずに何とか上部の揺れ幅を小さくしようとする場合とです。

 軸位置を移動させるタイプは自己保全力の薄い者で免疫力も低くなりがちです。この場合、回転軸が定まりません。だから、他人の意見に左右され易くなります。確固とした意思がないから自分の身体に関わる事柄であっても他人の意向に委ねがちになってしまいます。つまり、クルマの後部座席で揺れに酔っていることになるのです。こんな場合は身体の病気になります。自己防衛能力が弱いから身体維持の基本となる栄養摂取の機能にそれが先ず現れるのです。胃潰瘍がよい例ですね。
 防衛本能の濃い者は安直な軸移動が為されない分、上部の揺れが大きいから、それは必死です。自己の存在意義を常に問われているようなものだから、不安が高まって直ぐに心を病むようになるのです。精神機能を痛めるのは防衛能力が高過ぎる故に、なのです。 免疫機能が過剰に反応している花粉症を、より重篤に患った状況と捉えてみれば分かり易いでしょう。

 ですから、一般の人々には何てことない事柄にも異常に怯え、ひるみ、恐れるのです。そしてまた、一般には知られていないが彼らの身体は奇妙に丈夫であるのも、防衛機能の一翼を担う免疫力が強いが故に、ということになります。精神障害者が身体の病を併発し難いのは精神医学会の謎とされていますが、これにて解決です。否、彼らも様々な身体の不都合を訴える事は勿論、多いのです。でもそれは、服用している薬物の副作用に起因するものが粗方なのです。

 以上に述べた事々につき理解しにくい人々も多いでしょうから、蛇足や過言を承知で追記します。
 防衛本能を軍隊組織と見立ててみよう。「軍事力=平和力」とはならないものです。日々の生活の移ろい上に、心身に変わらぬ安寧を求めるのなら軍事力の他に平和力も必要なのです。つまり、我が身に防衛省と平和省を持つべきなのです。
 平和省の役割は、硬直的になりがちな防衛軍を牽制しながら、時には融通無碍になって人体に害する細菌やウイルス、そしてまた、普段の節制を怠っているご主人にストライキを起こしている内臓細胞等との交渉に当たるのです。
 これにつき、別項にて詳しく述べましょう。 

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